スタートアップは悲喜こもごもだが、いつも思うのは、トンネルに入っても前に進んでいる限りは必ずいつかは抜ける、ということである。我々もご多聞に漏れず、既にいくつものトンネルをくぐってきた。しかしながら、並の人は、トンネルに入ると、暗くなって(笑)、前も見えないし、すぐに抜けるトンネルなのか、長く続くトンネルなのかがわからずに不安になったり、弱気になったり、愚痴を言ったり、右往左往したりする。しかし、そういう時に大切なスタンスは、平常心というか、「プロフェッショナルたれ」 ということに尽きるように思う。いたずらに浮足立つのはアマチュアの証拠だ。
プロのアスリートは、自分を信じ、結果が出るまで、 結果を出す為に自分自身がやるべきことを常に自省しつつ考え抜いてクリアにし、そのやるべきことを労を惜しまずに無駄なく黙々とやり続ける。たとえば、私のイチローのイメージは、一本のヒットや一本のホームランを打つ為に、自分の日々の課題を明確にして黙々と単調なトレーニングをやり続けているイメージだ。トレーナーや周囲の人達とのコミュニケーションにも手を抜かず有効なトレーニングや食事などにも細かく気を使う。スランプになっても、彼が愚痴や弱音を吐いているような光景は想像できない。石川遼君もきっとそうだろう。我々も、本来、彼等とまったく同じで、日々、 結果を出す為にやるべきことを先回りしてやり続け、 情報収集や周囲とのコミュニケーションをサボらず、 いたずらな不安や余計な悩みで時間を一切ロスすることなく粛々と今やるべきことを明確にしてやり続ける、ということが肝要だと思う。打った手が効かなければまたすぐに次の手を打つ、それの繰り返しだ。効果や結果がすぐに出なくても、忍耐強くやるべきことを実行し続けてさえいれば、そのうち、その水面下での一つ一つの努力や打ち手の積み重ねが効き始めて、目に見える結果につながる日が必ず来るのだと思う。
スタートアップには数々の難所が待ち構えている、まず渡り切らねばならないのは「魔の川」や「死の谷」。そして、それらを無事に渡り終わった後には「ダーウィンの海」 を泳ぎ切って行かねばならない。これから先に待ち構えているであろう数々の難所のことを想像するだけでもチャレンジ精神が高揚する。
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