2019年1月1日火曜日

2019年 新年のご挨拶

新年おめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い致します。

本年4月末での天皇退位が決まってから、メディアなどで「平成最後」という表現が頻繁に使われるようになりました。日本人は、このように時間の流れをいろいろと区切ってラベルを貼り、けじめにしたり、その時代を語ったりするのが好きですよね。「昭和の時代を振り返るとか」「平成の30年とは何だったのか」といったようなタイトルのテレビ番組や新聞の特集記事などが年末年始には溢れていました。

これは、日本人が時代の流れや歴史を考える時の特性として良いことでもあると思いますが、その一方で、世界を俯瞰すると、「昭和」とか「平成」とかという日本特有の時間の塊は存在せず、ただ連続した時間の流れが過去から現在そして未来へと連綿と続いているだけです。時間の流れに対する捉え方というのは我々の世界観や発想法にも影響を与えていると思います。

「昭和世代のオヤジ」とか「平成生まれの若者達」などという表現は、一見わかりやすいようですが、無意味なレッテルを貼って我々の解釈を惑わせたり、思考停止にしてしまう危険な表現でもあるような気がします。今年は、あらためて世の中の常識や慣習に流されず、自分の眼と耳と頭で判断することを心掛けたいと思います。

2019年が皆様にとりまして素晴らしい一年となりますことを祈念しております。