しばらく前に添付のような記事を読んだ。
日本の家電各社が「ルンバ」を作れない理由 国内製造業の弱点はそこだ!!
もっともな論点であるが、こういう議論の前に、そもそもこの「ルンバ」は米国のiRobot社の発明商品である。iRobot社は1990年にMITのAI研究者3名によって設立された軍事用や産業用、家庭用のロボットを設計開発する会社だ。このルンバの初代モデルは2002年に発売されている。
昨年、東芝が「ルンバ」の対抗モデルを発売したが、そのCMを見た時に、ただのコピー商品にしか見えないことに失望した。更にがっかりしたのは、東芝はそれを自社で商品化したわけではなく、韓国メーカーからのOEM商品として市場導入したようだ。日本の家電メーカーがプライドというものを完全に無くしてしまっている典型的なケースと言ってしまうと、言い過ぎだろうか。。。
昔、ソニーは人のやらないことを真っ先にやる企業だった。それを当時の経済評論家の大宅壮一氏から、「ソニーは東芝のモルモットのようなものだ」と揶揄された。それからずいぶん長い時間が経過したが、今の日本の家電各社は極端な採算悪化に苦しんでいる。人が何か面白いものを出したら、それをコピーする文化はもういい加減返上して、あっちがあの手なら、こっちはこの手で行こう、という気概で人のやらない新商品を考えて欲しい。そしてそれが日本の家電産業がよみがえる唯一つの道であると思う。
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