2024年4月2日火曜日

新年度を迎えて

4月になり、当初予想よりもかなり遅れていたサクラが今年もようやく咲き始めましたね。街には初々しい新入社員が溢れていて、毎年この時期はフレッシュな気持ちになります。

一方、今年は元旦から能登地方での大地震や、翌2日には羽田での航空機事故、さらには自民党の組織的な裏金問題に象徴されるように政治腐敗も極まれりという状況で、日本だけ見ても大波乱の幕開けになりました。

また、世界ではウクライナとロシアの戦争の長期化や、イスラエルによるガザでの虐殺の継続など、世界情勢も混沌としています。生成AIも登場して短期間で圧倒的な進化と普及が継続しており、いよいよ日本も世界もこれから新しい秩序の構築に向けて古い秩序が崩壊し始めているような気がしています。

日々のルーティンに流されて思考停止状態にならないよう、今こそ中長期的な目線でこれからの時代の方向性を見極めると共に、時代の変化に備えた行動をしていくことが誰にとっても重要なことだと感じています。



2023年12月25日月曜日

政治資金パーティーの裏金問題に揺れる政治の混乱について

今年も残すところ一週間となりましたが、政治資金パーティーでの裏金問題で日本の政治は大混乱です。

日本の政治の劣化について、私はこれまで幾度となく様々な場面で警鐘を鳴らし続けてきました。安倍政権の時から、日本の政治がかつてない次元で急速におかしくなり始めていることに強い危機感を覚え、数々の違憲行為、法令違反行為、虚偽答弁、答弁拒否、国会軽視、隠蔽、偽装、改竄を平然と繰り返す様に、「まるで反社会的勢力が政権を握ったようなものだ」と各種オンラインメディア等で厳しく批判を続けてきました。また、権力側がさまざまな悪行を重ねても、警察も検察も一向に本腰を入れて捜査する状況にならず、メディアもあまり取り上げず、いつもトカゲの尻尾切りのような中途半端な追及で終わってしまうことにももどかしさを感じてきました。

しかし、今回の自民党の広範にわたる政治資金パーティーを巡る裏金問題が物語るのは、やはり指摘し続けてきたことに間違いはなかったということだと思います。公益よりも私利私欲を優先し、遵法意識が希薄で、バレなければ何をやってもよい、バレてもごまかせばよい、開き直ればよい、握り潰せばよい、どうせ国民はすぐに忘れる、などという考えのおよそ公僕としての資質が著しく欠落した人たちが国家権力を握っていて、まともな国家運営などできるはずがありません。

個人的な所感としては、安倍政権、菅政権、岸田政権と長く続いてきた悪政の結果、この国はもはや取り返しがつかないほどのダメージを受けていて、国家の姿や国際的な立ち位置が悪い方向に大きく変わりつつあると感じています。野党が弱すぎる、などということを言い訳にすることなく、国民一人一人が、今のような政治をこれ以上黙認し続けていると、そのツケは遠からず自分に戻って来る、ということを自覚する必要があります。おかしなことや納得の出来ないことに対して、我関せずと黙っていないで、しっかり声を上げていく、ということが大切だと思います。

この事件をきっかけに日本の政治が底を打って、来年は少しでも良い方向に転換していくことを切に願いたいと思います。



2023年8月1日火曜日

アマゾンの生体認証「アマゾン・ワン」

 アマゾンは、今から約3年前に、生体認証決済の仕組み、 アマゾン・ワン(Amazon One) を立ち上げ、すでにカリフォルニア州などの一部の店舗でテストしていて、20州の200店舗以上で利用可能にしています。同社は7月21日、この仕組みを、2017年に買収した傘下の食品スーパー「ホールフーズ・マーケット」の全米500以上のすべての店舗で年内に利用可能にするという計画を発表しました。

アマゾン・ワンは、手のひらのデータを登録し、アカウント情報やクレジットカード情報をひも付けるもので、顧客は手のひらを店頭のスキャナーにかざすだけで決済が行えます。この決済を利用する顧客は、事前にアマゾン・ワンに登録を行い、手のひら情報と共に、携帯電話番号やクレジットカードあるいはデビットカードの情報を入力する必要があります。手のひらの登録は、アマゾン・ゴーやホールフーズの店舗で可能だそうです。アマゾンは、登録作業には1分も掛からないと言っています。

アップルは、iPhoneで顔認証を実用化していますが、今回紹介したアマゾンの手のひら認証など、すでに海外では生体認証が主流になる流れです。インドでも、国民IDシステムとして、「アドハー(Aadhaar)」という指紋認証、顔認証、虹彩認証を組み合わせた生体認証システムが広く浸透しています。

世界では生体認証が主流となる中、「マイナンバーカード」による個人認証で大きく躓いている日本は、何とも時代遅れな印象です。ちなみに、アドハーのマルチモーダル生体認証には、日本のNECの技術が採用されています。個別には強い技術を持ちながら、それを足元の自国ではデジタル時代の社会基盤作りに活用できていないというのは、何とも皮肉な話です。




2023年4月24日月曜日

ChatGPT

生成AIとか生成系AIなどとよばれる、文章、音楽、画像、プログラムなどのコンテンツを自動生成するAIが話題ですね。まだまだ様々な問題や課題がありますし、使用を制限するような動きもありますが、技術革新に後戻りはありません。今後さまざまな局面を経ながら急速に進化していくことは間違いないですね。現在、グーグル検索は我々の日常になくてはならないものになっていますが、そのうち各種生成AIも我々にとって当たり前の存在になっていくことでしょう。 

どんな技術革新にも正負両面があります。負の部分に対して無防備で過度に依存してしまうと様々な弊害もありますし、犯罪や戦争に悪用されることもありますが、正の部分をうまく引き出して有効に活用することによって日々の仕事や生活の質を大きく向上させることができれば実に素晴らしいことです。

ChatGPTは私も注意しながらいろいろと試していますが、英文を作るときなどには非常に重宝しており、まるで隣にネイティブの英語教師がいるかのようです。ChatGPTを使うようになってからグーグル翻訳やDeepLはほとんど使わなくなってしまいました。 

マイクロソフトが支援するOpen AIというベンチャーが作ったChatGPTの登場に、既に大企業となったグーグルは大いに焦っていますが、その理由もよくわかります。ChatGPTを開発しているコアエンジニアの中にはグーグルから移った人も多いと聞いていますが、まさにイノベーションのダイナミズムを感じます。



2022年12月29日木曜日

年末のご挨拶

新型コロナの感染拡大も第8波といわれる段階を迎えていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

まさにVUCAの時代といわれるとおり、今年はコロナ禍に加えて2月にロシアとウクライナが始めた戦争の影響もあって、世界中でエネルギー価格の高騰や物流の混乱、それらに伴う物価高や日本では急激な円安などさまざまな困難が襲いかかる年となりました。当社が手掛ける輸出型の越境ECビジネスにとりましては、円安は追い風となった反面、輸送費の上昇や配達不能地域の拡大など、良いことばかりではありませんでした。 

 日本では、元首相の暗殺に伴って表面化した旧統一教会と政治の問題や、独り歩きする防衛費増額に向けた増税の議論など、国の将来に大きく関わるさまざまな諸問題が迷走状態のまま年を越すことになりそうです。そんな中、サッカーワールドカップでは、日本チームがグループリーグで強豪ドイツとスペインを破り決勝トーナメントに進出して大いに盛り上がりました。あと1歩のところでやはりベスト8の壁は越えられず、歓喜は落胆に変わりましたが、全力で戦う日本チームの勇姿に多くの人たちが励まされたことと思います。 

そんな今年も残すところあと数日となりました。来年はコロナ禍や戦争が終息して少しでも良い年になることを心から願いたいと思います。どうか皆さまも安全で良い年を迎えられますことを祈念致します。今年も大変お世話になりどうもありがとうございました。

2022年8月29日月曜日

日本の政治はどうなってしまったのか?

安倍元首相の銃撃事件から二ヵ月近くが過ぎましたが、この事件によって日本の政治に旧統一教会が大きな影響を与えてきたことが明らかになりました。

旧統一教会は韓国に起源を持つ宗教団体ですが、その正体は、日本国や皇室を侮辱した反日思想を根底に持ち、日本人信者をターゲットにして巧みに洗脳し、寄付の強要、合同結婚式、霊感商法などさまざまな手段で金銭を収奪してきた反社会的勢力であるとされています。

この宗教を隠れ蓑とした反社会的な団体と自民党清和会を中心とした多くの政治家たちが深いかかわりを続けてきたことは国家を揺るがす大問題で多くの国民に強い衝撃を与えています。

しかしながら政府や与党の対応はのらりくらりと逃げ腰で、徹底解明する姿勢が伝わってきません。内閣改造後も閣僚や政務官などに多くの関連議員が見つかって支持率も大きく下落しており、結局何のための改造だったのかも不明です。政治家たちには、これ以上ウソを重ねたり逃げ回ったりせずに、しっかりとこの問題に対するけじめをつけて欲しいものです。

2022年4月11日月曜日

散る桜 残る桜も 散る桜

 良寛和尚の辞世の句といわれる句です。今年も桜が見事に咲き誇りそして散っていきました。北の地域はまだこれからかもしれません。新型コロナウイルス感染症が世界を襲ってから三度目の春を迎えました。新型コロナは人類共通の敵です。世界人類が協力して戦ってきました。その戦いがまだ続く中、あろうことか今度は人類同士の戦いがウクライナで始まってしまいました。

連日報道されるウクライナの惨状にはまさに言葉もありません。一方で、第二次世界大戦以降も、朝鮮半島、ベトナム、シリア、イラク、アフガニスタンなど、世界のそこかしこで侵略戦争や内戦は繰り返されています。中国の新疆ウイグルや香港での人権弾圧、ミャンマー国軍による自国民弾圧なども続いています。

散りゆく桜を眺めながら、人間とはつくづく愚かな存在だと思わざるを得ません。暴力を仕掛けて破壊を好み人の命を蹂躙することに無頓着な人たちには、自分たちもいずれ散りゆく桜に過ぎないことを自覚して欲しいものです。桜の儚さは命の尊さを教えてくれています。