アマゾンの職場環境を巡る論争
今週発売の週刊文春の連載でも取り上げましたが、米ニューヨークタイムズが、
アマゾンがブラック企業であるかのような記事を書き、それに創業者でCEOのジェフ・ベゾスが猛反発して傘下のワシントンポストまで巻き込んだ論争になっています。アマゾンの実態はともかく、こういう話はどういう企業にとっても決して他人事ではないですね。常識を逸脱するような強制やイジメが日常的に存在する会社があれば大問題です。それを解決することは経営者の責務であり、また経営者そのものに問題があれば、それを社会が糾弾するのも当然でしょう。しかし、昨今の風潮で若干気掛かりなのは、一昔前なら当たり前だったような社内教育、上司による指導、仕事そのものの厳しさなども、「ハラスメント」と過剰に騒ぎ立てられて、経営者や企業が一方的にブラックのレッテルを貼られるようなケースが増えてきていることです。社員や元社員が、ネットで自社の悪口を拡散するのも当たり前のようになっており嘆かわしいことです。精神論じみて恐縮ですが、会社は、社員の日々の努力や貢献に感謝を忘れず、社員も、会社から社会的立場や報酬を得、福利厚生面でさまざまな恩恵を得ている前提に立ち返って、互いに感謝を忘れない。詰まる所、それが良質な企業カルチャーを創る単純原則なのではないでしょうか。
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