日本人の一人として、日本に生まれてよかったと心の底から思える瞬間は数多くありますが、大晦日や元旦もそうです。
「師走」は文字通りの慌ただしい日々が続きますが、これは、年が変わる前に仕掛かったことをすべてやり遂げてしまおう、という日本人の「けじめ」を大切にする精神性から来ているように思います。それに加えて、クリスマス商戦、年末の大売り出しなど、商売の面でも年の瀬はかき入れ時で、多くの人達が本当に忙しく動き回っています。
それが、大晦日を経て元旦を迎えたとたん、急に静かで清らかな雰囲気へと一変します。暦が一日切り替わっただけなのに、「動」から「静」へと、世の中が一瞬で転換します。大晦日から元旦に切り替わるこの瞬間は、過ぎ去った一年を想い、新しく始まったばかりの一年への決意や期待が交錯する特別な時間です。この瞬間を大切に思う気持ちは世界共通だと思いますが、さまざまなしきたりや行事の多さからみても、ことさら日本人のこだわりは強いのではないでしょうか。
さて、先日の衆院選は、当初の予想通り、戦後最低の投票率で盛り上がりに欠けたまま与党の圧勝に終わりました。自民党はこれで禊(みそぎ)が済んだつもりになっているのかもしれませんが、年明け以降、驕ることなく、幾多の難題に是非気持ちを新たに取り組んで欲しいものですし、我々も頑張らねばなりません。新しい年が素晴らしい年となることを心から願っております。
今年も皆様には大変にお世話になりどうもありがとうございました。どうか良いお年をお迎え下さい。
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