2013年12月13日金曜日

Amazon Prime Air

先日、アマゾンのCEO ジェフ・ベゾスがPrime Airの構想を明らかにしたが、こういう着想は本当に素晴らしいと思う。あらためて、起業家とは、このようなファンタジーを現実のものにして行く実行力のある人のことを言うのだと思う。下記のプロモーションビデオで明らかなように、技術的には既に可能な話で、後は連邦航空局の認可や安全対策など、細々とした課題を克服していけばウェアハウスから一定の距離以内では、基準内の荷物に対して十分に現実的なソリューションになりそうだ。発表によると、最速で2015年までの実用化を目指すそうだが、このような配達ロボットを導入することによって、最終的には、受注から配達までが一気通貫で高度に自動化した究極のECが実現する。

http://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=8037720011

このような宅配ロボットはドローンと呼ばれているようで、アマゾン以外にも数社が異なるドローンを提案しているようだ。下記は、Skycatch社というところが提案しているドローン。

http://vimeo.com/78997627

オックスフォード大学の発表の中に、今後20年で現在の米国の雇用の50%が無くなる、というレポートもある(THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?)。現在、人が行っている労働集約的な仕事はコンピューターやロボットに置き換えられて行く流れが本格化していく、という予測だ。このレポートの中でも、置き換えが最も進む領域のリストに、「Transportation & Material Moving」という項目がある。グーグルが無人走行車の実用化で先行しているのも周知の通りで、最近の発表によると、グーグルでAndroidを立ち上げた立役者のアンディ・ルービンが新しいミッションとしてロボット開発を担当しているらしいこともわかっている。

もちろん、アマゾンの構想については、楽観的過ぎるという懐疑的な見解もあるが、マイクロソフトのビル・ゲイツも、「アマゾンのドローン配達システムは、被災地などへの輸送にも非常に有効であり、人々が考える以上にインパクトのあるものだと考えている。ベゾス氏は、批判的な意見に屈することなくドローン配達サービスを実現させて欲しい」とコメントしている。また、アマゾンとはライバルであるイーベイのCEO ジョン・ドナホも、「実現の難易度が高いことに挑戦することには賛成で、企業にとってイノベーションはとても重要なことだ」と述べている。

アマゾンもグーグルもまさにとどまるところを知らない勢いで未来を手元に引き寄せ続けているが、この二強に根こそぎ持って行かれないように、日本勢も頑張らねばならない!!

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