2020年2月10日月曜日

蔓延する新型コロナウィルス

中国の武漢発とされる新型のコロナウィルスが、春節と重なったこともあって一気に世界に広がるパンデミック状態で連日大騒ぎです。人類が一度に大量に犠牲になる厄災には、戦争、自然災害、飢饉、疫病などがありますが、グローバルに人が行き来することが日常になった現代では、疫病の恐ろしさが再認識される出来事といえます。

そしてこういうことが起きると、国や企業のリスク管理に対する姿勢や能力が問われることになります。初動という意味では、中国政府の隠蔽体質や中国政府に忖度するWHO事務局長の初期判断が事態を悪化させたという見方もあり、逆に素早く警告を発した医師がデマを流したということで当局から処罰を受けたという出来事は象徴的でした。

結局、この医師は自身も感染して亡くなってしまいましたが、そうなると中国政府は態度を変えて英雄扱いしようとしているようです。オオカミ少年になることや政府からの圧力を恐れずに第一報を発信したこの医師の勇気を讃え冥福を祈りたいと思います。

今後の状況は予断を許しませんし、武漢から帰国して隔離されている方々やクルーズ船に閉じ込められている方々の心労は察するに余りありますが、自己防衛を心掛けつつ、事態の収束を願うばかりです。

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