専門家ではないので個人的な見解ですが、確かに、そこに謳われている思想の中には儒教に根差したまっとうなものもあるでしょう。しかし、問題は、これが主権在君や全体主義的な考えで国民の洗脳を目指したものであり、有事には国民は進んで国家の犠牲となることを奨励するような内容になっていたことでしょう。
インターネットが普及してからは、「WISDOM OF CROWDS(群衆の叡智)」がキーワードであり、全体や組織よりも「個」が重んじられねばならない時代です。戦後の日本国憲法が謳う「主権在民」はそれを先取りしたものであったとも言えるのではないでしょうか。
ここのところ、日本だけでなく、トランプ米国大統領の誕生や、イギリスのEU離脱など、排他主義や保護主義の風潮が世界的に高まっていますが、歴史のネジを過去に向かって巻き戻すようなことだけは絶対に避けねばなりません。
今一度、「賢者は歴史から学ぶ」という言葉を噛み締めたいと思います。
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