2017年4月4日火曜日

WISDOM OF CROWDS(群衆の叡智)と主権在民

森友問題で、安倍政権の背後にある「日本会議」の存在にも世間の注目が集まるようになりました。教育勅語について、渦中の籠池氏が、「教育勅語のどこが悪い?」と発言している映像が繰り返し流されていますが、安倍政権の現閣僚の中にも、下村大臣や稲田大臣など、教育勅語を擁護するような発言が目立ちます。

専門家ではないので個人的な見解ですが、確かに、そこに謳われている思想の中には儒教に根差したまっとうなものもあるでしょう。しかし、問題は、これが主権在君や全体主義的な考えで国民の洗脳を目指したものであり、有事には国民は進んで国家の犠牲となることを奨励するような内容になっていたことでしょう。

インターネットが普及してからは、「WISDOM OF CROWDS(群衆の叡智)」がキーワードであり、全体や組織よりも「個」が重んじられねばならない時代です。戦後の日本国憲法が謳う「主権在民」はそれを先取りしたものであったとも言えるのではないでしょうか。

ここのところ、日本だけでなく、トランプ米国大統領の誕生や、イギリスのEU離脱など、排他主義や保護主義の風潮が世界的に高まっていますが、歴史のネジを過去に向かって巻き戻すようなことだけは絶対に避けねばなりません。

今一度、「賢者は歴史から学ぶ」という言葉を噛み締めたいと思います。

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