2016年6月23日木曜日

「ものは捉えよう」の地域振興

先週は、三重県津市、大阪市、宮城県加美郡加美町、新潟県新潟市と、国内での移動が多い週でした。

いつも思いますが、日本のこのコンパクトな国土は大きなアドバンテージだと思います。子供の頃や若い頃には、米国、中国、ロシアなどの大国に比べて国土が狭いことをある種のコンプレックスに感じていた時期がありました。しかし、よく考えたら、国内に時差が存在したり、国内移動に日数が掛かる「大きな国」よりも、同じタイムゾーンの中で、無理すれば日帰りで行き来できる距離圏に全国土が存在しているのは実に合理的だと思います。その中に、さまざまな地域の多様性がびっしりと高密度で詰まっています。

地域振興のためにはいくつかポイントがあると思いますが、その一つは、国が相変わらずの均一なばらまき行政を止めることです。地域ごとにメリハリをつけた国土活用や人口集中のグランドデザインを作ることが大事でしょう。

もう一つは、各地域も、国からの援助に頼ることなく、自立することです。自立のためには自分達の地域の位置付けを無理矢理こじつけることも効果があるように思います。たとえば、北海道なら、「日本のシリコンバレー」。明治以降、本土から開拓民が移り住んだ新天地としては共通点があり、テクノロジーの拠点ではなくても、高品質な農産品や畜産品、またはそれらを原材料とした独特のスイーツ等を商品化するエネルギーがあります。

あるいは、沖縄県なら、南半球の時代を唱えるラム・チャラン曰くの「北緯31度よりも南に全域が位置する唯一の日本の自治体」。アジア・太平洋地域の拠点としての意味合いが将来的にはますます大きくなることでしょう。

要は、ものは捉えようなのです。

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