内閣府国家戦略室の「ENJOY JAPANESE KOKUSHU(國酒を楽しもう)」 プロジェクトの推進協議会メンバーとして計4回の会合に出席し、 先日、古川大臣宛に「國酒等の輸出促進プログラム」 を提出して推進協議会としての活動が一旦終了となりました。 プロジェクトの名称からはなんだかお気楽な会合のようですが、 実際は、 国内消費が縮退の傾向にある日本酒や焼酎のグローバルマーケット 開拓を推進するための真剣かつ活発な意見交換の場となりました。 お酒の専門家でもない私は、 越境の電子商取引を推進する立場から参加のお声掛けをいただきま したが、 これを機会に日頃感じていることについて忌憚のない意見をいろい ろと述べさせていただきました。詳細は、http://www. npu.go.jp/policy/policy04/ archive12.html をご参照ください。
工業製品で世界の経済大国に上り詰め、made in Japanブランドを確立した我が国ではありますが、 それもすっかり昔話となってしまい、 国際社会における我が国の存在感はここ最近、 急速に薄らいで来ています。 特に2011年3月には未曽有の震災にも見舞われ、 まさに歴史的な国難ともいえる状況に直面する中で、 私が在籍した家電産業を始め、 国家の経済発展を牽引してきた主力産業分野においても苦境が目立 っています。このテーマについては、このブログでも幾度となく触れてきました。
まさに今、 これからの新しい産業の機軸を打ち立てねばならない重要な局面に ありますが、 我が国にとって可能性のある分野は20世紀後半に頑張った工業製 品の製造業以外にもエネルギー分野や医療分野など、 たくさんあると思います。 いわゆる生活文化産業を輸出産業に転換するというテーマもその中 の一つですが、残念ながらフランス、 イタリアなどに比べると輸出産業としての本格的な展開が遅れてい ると感じています。今後、酒、食、ファッション、観光、美術、 芸術、 工芸品などのマーケットを世界を意識して広げていく努力は我が国 の国家戦略としても非常に重要なものと感じており、 私の現在の活動もこの分野に深く関わっております。
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