2012年12月18日火曜日

新政権誕生

衆院選が終わり民主党が惨敗して自民党が圧勝、維新等も躍進しました。これは何より、3年間に渡って政権担当能力の無さを見せつけた民主党に国民が愛想を尽かした、ということだと思いますが、安倍さんの自民党が返り咲いたのは、「失敗者にセカンドチャンスを与えた」、という意味では悪くない選択なのだとも思います。安倍さんは明らかに政治家として一度挫折した人で、その人に再び信を託したのは、比較的敗者に冷たい国民性からすると、面白い選択とも思えるからです。しかし、逆に言えば、期待した民主党にも完全に裏切られて、ここは一旦、政権運営に手慣れた自民党に戻すしか他に手はない、という国民の絶望にも近いあきらめの選択なのだとも思います。
 
ところで、右傾化を憂える論調がありますが、私は軽々に右傾化という言葉を使うべきではない、という意見です。ナチスドイツや旧日本軍部等、国が乱れると右傾が始まる、というのは歴史の常ですが、現在の状況は、民主党があまりにも無能で外交面でも大きく後退し、特に鳩山さんの迷走で日米関係が大きく傷ついてしまい、その為に、中国やロシアや韓国に付け入る隙を与えてしまった、ということがまず背景にあるのだと思います。その為に、尖閣問題や北方領土問題、竹島問題が一度に再燃し、それを契機に、国民の国防に対する危機意識が高まった、ということです。そういう意味では、右傾化を憂える以前に、平和ボケしている我が国の国防に対する意識や領土保全に対する意識がようやく目覚めたに過ぎない、というレベルの話だと感じています。本来、国防や領土の保全は国のアイデンティティを考える第一歩ですから国民の意識が高まって議論が盛り上がるのはあるべき姿と言えます
 
いずれにしても、ようやく3年余りの政治の混迷に終止符が打たれて、新しい国造りが始まるこのタイミングはとてもエクサイティングですし、誰にとっても他人事ではありません。今後の政権運営に注目して行きたいと思います。

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